2位:久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日
市場価値:6000万ユーロ(約84億円)
23/24リーグ戦成績:18試合6得点3アシスト
日本代表通算成績:29試合3得点6アシスト
日本が世界に誇る至宝、久保建英は所属するレアル・ソシエダで好調を維持している。日本代表でも直近5試合で1得点4アシストと十分な結果を残し、調子の良さをアピールしているところだ。優勝を目指すAFCアジアカップカタール2023でも、当然ながら活躍が期待される。
幼少期からスペインでボールに触れてきた久保の「スキル」は間違いなく日本人トップレベルだ。ソシエダでは不用意なボールロストを犯すことはほとんどなく、繊細なタッチを駆使したドリブル、意外性のあるファーストコントロールなど変幻自在なプレーでDFを翻弄している。ボールを収めてからの展開力なども申し分なく、先述の通りとにかく失わないため、久保を経由した「攻撃」は高確率でゴール前まで迫る。それらが理由で「スキル」の数値は圧巻の90.2を記録した。
以前はシュートやクロスの精度に物足りなさがあったが、ソシエダで多くのチャンスに絡むようになり、それらは改善された。また「フィジカル」面も総じてパワーアップしており、ドリブルの際に簡単に体を入れられなくなったり、球際で粘り強さを発揮できるようになった。現代サッカー界では技術の高さだけでは生き残れないが、久保はそのトレンドに遅れをとっていないと言えるだろう。
対策されても相手の出方をうかがってスタイルを柔軟に変え、その時々で効果的なプレーを発揮できるのは「IQ」の高さゆえ。味方とボールの位置を瞬時に把握し、プレスのかけ方に工夫を加えるなど、「守備」にもその賢さは活かされている。まだ22歳というのがただただ恐ろしい。