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前半ゼロ→後半5得点。サッカー日本代表は何が変わったのか? 「ちょっとスピード感が早すぎた」

text by 編集部 photo by Getty Images

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サッカー日本代表は後半に大量5得点でタイ代表に快勝

タイ代表に大勝したサッカー日本代表
【写真:田中伸弥】

 サッカー日本代表は1月1日、国立競技場で行われたTOYO TIRES CUP2024でタイ代表と対戦した。前半にゴールネットを揺らすことはできなかったが、後半だけで5得点。日本代表はどのような変化を見せたのだろうか。ボランチとして78分までプレーした田中碧は、試合中の変化について触れている。


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「あれだけ相手に引かれて、初めての選手も多かった中で、ちょっとスピード感が早すぎた部分もあった」と田中碧は前半を振り返る。伊藤涼太郎、奥抜侃志、藤井陽也はデビュー戦、佐野海舟や細谷真大といった代表でのプレー経験が少ない選手が先発の大半を占めたこともあり、立ち上がりは呼吸が合わない場面が散見された。とはいえ、1対1のデュエルなど個の局面では相手を凌駕しており、危険な場面を作られることはほとんどなかった。

 試合を0-0で折り返した日本代表は、後半開始から堂安律と中村敬斗を投入する。これがスイッチとなり、日本代表は怒涛の攻撃を展開。堂安、田中、毎熊晟矢らが流動的にスペースに走りこんで相手の守備陣形を崩していった。田中は後半について「ランニングの回数を増やす。オーバーラップだったり、インナーラップだったり、テンポを上げてボールを動かしながら、1人1人がボールを持つ時間を減らして、でも各駅停車にはならないように」と変化について話している。

 田中が言うように前半は伊藤涼太郎がライン間のいい位置で受けても、出しどころに困る場面や、奥抜が仕掛けてもラストパスが味方に合わないと言ったシーンが多かった。両者が下がり、堂安と中村敬斗が投入された後半は、スペースに走りこむ動きが増え、ボールがよく動くようになった。

 51分に田中碧のゴールで日本代表は先制すると、72分、74分と立て続けにゴールネットを揺らして勝負を決定づけた。82分、91分にもゴールが生まれ、終わって見れば5-0と大差をつけての勝利となっている。

 伊藤涼太郎は自分らしいプレーを見せられなかった悔しさを口にするとともに、短い準備時間の中で連係を合わせる難しさを実感していた。ただ、これで彼らに失敗の烙印が押されたわけではない。3月、6月とはFIFAワールドカップ26アジア2次予選が組まれており、新戦力をテストする機会は限られる中で、伊藤涼太郎や奥抜が得た経験は貴重なものになるはずだ。

(取材:元川悦子、構成:編集部)

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【了】

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