5戦5発。中村敬斗が「自分のいいところ」と話すのは…
「左から崩してパスを出して、拓実君が打った時に『もしかしたらこぼれるかも』と走っておいて、やっぱり思ったところにこぼれてきた。詰めておいてよかったですね。ペナルティーエリア内は自分のいいところなので」
2023年3月に発足した第2次森保ジャパンの通算得点数を見ても、FW上田綺世の7点に次ぐ数字。重要な得点源になっているのは間違いない。
「今のところスーパーゴールは決めてなくて、パスがいいんで。今回はこぼれ球なので、ラッキーですね。みんながつないで後は決めるだけのところだから。つないでくるのが大変だと思うので。逆に僕が作っていく方が課題ですね」
本人も周りへの感謝を口にしたが、所属クラブで右の伊東からのクロスに飛び込む形を日常的に取り組んでいるのは非常に大きいだろう。
今の日本代表は明らかに右の打開力が大きな武器。今回は伊東のみならず、堂安や南野もポジションを入れ替えながら右で作っていたが、彼らの崩しを見ながら、ここ一番でゴール前に侵入。決めきるというのが中村敬斗のスタイルになりつつある。
そこは高度なスキルで自ら局面打開していく三笘薫とは全く異なる部分。もちろん自分から突破する部分は物足りなさも感じさせるが、三笘との違いをストロングと捉えて突き詰めていくべき。そうすることで中村敬斗の存在価値は高まっていくはずだ。