MF:堂安律
生年月日:1998年6月16日(25歳)
所属クラブ:フライブルク(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:16試合1得点1アシスト
日本代表通算成績:41試合7得点
2018年のFIFAワールドカップロシア大会後は不動の右ウイングで、日本代表のエース的な立ち位置だったが、5年の月日が流れる間に堂安律の立場も大きく変化した。右サイドで不動の地位を築く伊東純也も今回は帯同しているが、テストマッチという意味合いを考えると堂安に出番が回ってくると予想する。
昨季ブンデスリーガ5位と躍進したフライブルクで5得点6アシストをマークし、今季もレギュラーの座を確保している。今季はわずか1得点で、昨季に比べるとシュートに絡むシーンが減少している。それでも、リーグ戦、UEFAヨーロッパリーグ(EL)、DFBポカール(カップ戦)が並行して行われる過密日程の中で、堂安は公式戦全試合に出場。守備面での評価も高く、ELでは2得点3アシストと結果も残している。日本代表ではミャンマー代表戦で6本のシュートを浴びせて得点を記録した。
短めのウインターブレイクを挟んで日本代表に合流し、練習では強烈なシュートを何度もお見舞いしていた。昨年のW杯でも見せたミドル弾を、背番号10はタイ代表戦でも見ることができるだろうか。
FW:中村敬斗
生年月日:2000年7月28日(23歳)
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
22/23リーグ戦成績:12試合2得点1アシスト
日本代表通算成績:4試合4得点
今季からプレーするスタッド・ランスでもレギュラーの座を手中に収めつつあった中村敬斗だが、日本代表としてプレーした10月のカナダ代表戦で相手選手のタックルを受けて足首を負傷してしまった。1か月強に渡って戦線を離れ、12月1日のストラスブール戦で復帰し、満を持して日本代表にも復帰している。
三笘薫が負傷によりアジアカップ出場が絶望的となったことで、中村にかかる期待は大きくなる。個で打開できる三笘とは異なり、よりゴールに近い位置で仕事ができる中村の存在は、日本代表に新たな攻撃の形を提供することになるだろう。練習では中村に加えて奥抜侃志、南野拓実も左サイドでプレーしているが、10月以来の選出となる中村がテストされるとみている。
年内ラストマッチとなったル・アーブル戦では右サイドからのクロスをボレーでうまく合わせてゴールネットを揺らした。日本代表でも4試合4得点と結果を残す中村は、アジアカップを前にした貴重なテストマッチでどのようなインパクトを残すのだろうか。
FW:細谷真大
生年月日:2001年9月7日(22歳)
所属クラブ:柏レイソル
2023リーグ戦成績:34試合14得点0アシスト
日本代表通算成績:3試合1得点
タイ代表戦に招集されている1トップ候補は3人だが、上田綺世と浅野拓磨は30日までに全体練習に完全合流できていない。2人が照準をアジアカップに合わせることにプライオリティーを置くとなると、タイ代表戦では細谷真大が抜擢される可能性は十分にある。
2001年生まれの細谷はパリ五輪世代のエース候補で、大岩剛監督率いるU-22日本代表に欠かせない存在だ。前回の代表活動でもU-22日本代表に招集されていたが、古橋亨梧の負傷に伴い追加招集されている。2試合ともに途中出場しており、シリア代表戦では記念すべき代表初ゴールをマークしている。
2023シーズンは所属する柏レイソルでもキャリアハイのリーグ戦14得点をマークした。マテウス・サヴィオとのホットラインは柏の武器で、巧みな動き出しで相手のディフェンスラインを突破するプレーが魅力だ。タイ代表戦では伊藤涼太郎や堂安律といった優れたパサーと共演することで、どのようなプレーを見せてくれるのだろうか。