DF:菅原由勢
生年月日:2000年6月28日(23歳)
所属クラブ:AZアルクマール(オランダ)
22/23リーグ戦成績:16試合0得点4アシスト
日本代表通算成績:8試合1得点
オランダの強豪AZアルクマール在籍5年目を迎え、23歳という若さでリーグ戦の出場試合数は120試合を超えた。欧州で着実に実績を積み重ねる菅原由勢は、FIFAワールドカップカタール大会以降、日本代表でも欠かせない存在となっている。
精度の高いクロスをはじめ、攻撃参加が魅力だった菅原は、オランダの地で攻守ともにレベルアップし、内田篤人や酒井宏樹といった歴代の日本代表右サイドバックに勝るとも劣らない実力を備える。AZでは今季の前半戦だけで4アシストを記録し、日本代表では11月21日のシリア代表戦で初ゴールをマークしている。
唯一の心配事は過酷なスケジュールで、AZではリーグ戦と国内カップ戦に加え、UEFAカンファレンスリーグを予選から戦ったため、日本代表を含めると菅原は前半戦だけで公式戦29試合に出場している。そういった疲労を考慮して先発起用を回避する可能性はあるが、何も問題がなければ菅原がタイ代表戦のピッチに立つだろう。
DF:森下龍矢
生年月日:1997年4月11日(26歳)
所属クラブ:名古屋グランパス
2023リーグ戦成績:33試合4得点4アシスト
日本代表通算成績:1試合0得点
日本代表における左サイドバックのファーストチョイスは伊藤洋輝だが、伊藤は11月27日のリーグ戦で負傷し、一足先に帰国して治療に専念していた。今回の代表合宿では30日まで完全合流できていないため、タイ代表戦には間に合わない可能性が高い。その場合は森下龍矢がこのポジションを埋めることになるだろう。
3バックが基本布陣の名古屋グランパスでは左ウイングバックを務めることが多く、リーグ戦33試合に出場した今季は、キャリアハイの4得点4アシストという結果を残した。12月22日にはレギア・ワルシャワ(ポーランド)への期限付き移籍が発表され、アジアカップ後は海外に活躍の場を移すことが決まっている。
日本代表には6月、9月と連続して招集されていたが、中山雄太の復帰に伴う形で10月、11月は選外に。練習では左足のクロスが精度を欠くシーンが見受けられたが、本番で結果を残すことはできるだろうか。タイ代表戦は今後の日本代表における立ち位置を決める意味でも重要な時間になるかもしれない。