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ヴィッセル神戸
例年よりも長いオフを経て、明治安田生命J1リーグは2月17日に開幕を迎える。オフの間に去る選手もいれば、新たに加入した選手もいるが、果たしてどのクラブが最もパワーアップに成功したのだろうか。全18クラブの補強を精査して相対的に評価し、昨季からの変化を5段階(A~E)で格付けする(情報は1月29日時点)。
補強評価:E
昨季順位:13位
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復調して上昇気流に乗った昨季後半戦にゴールマウスを守ることの多かった飯倉大樹が退団し、実績のあるGKは前川黛也1人になった。小林友希のセルティック移籍、槙野智章の現役引退により、昨季は怪我に苦しんだ菊池流帆と今季から完全移籍に切り替わるマテウス・トゥーレルが中心になる。本多勇喜が京都サンガから加わったものの、選手層にやや不安を抱えるため、大﨑玲央が最終ラインでプレーする機会も増えそうだ。
サイドバックは昨季印象的な活躍を見せた飯野七聖と、盤石の信頼感を得る酒井高徳がおり、攻撃的な初瀬亮、守備的な山川哲史というカードも控える。
中盤の質は厚い。アンドレス・イニエスタとセルジ・サンペールはフル稼働こそ難しいが、齊藤未月の加入により柔軟な起用が可能になるはずだ。しかし、東京ヴェルディから加入した井出遥也が主力を休ませる活躍ができなければシーズンを戦い抜くのは難しいかもしれない。
前線は大迫勇也、武藤嘉紀、汰木康也を軸に、新戦力加入で戦力の底上げを図る。ジェアン・パトリッキと川﨑修平はジョーカー役としても力を発揮できるだろう。大学サッカー界屈指のドリブラー泉柊椰も楽しみな存在ではある。
全体的に見て他クラブと比べると、物足りない印象を受ける。GKやセンターバックは層が薄く、酒井、イニエスタ、大迫などクオリティ面で欠かすことのできない選手も多い。シーズンを通して彼らが欠けたときにどう戦うか、吉田孝行監督の戦術的な引き出しの質が問われる。
【了】