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Jリーグ 12か月前

【浦和レッズコラム】3年の集大成が始まる。伊藤敦樹がクラブW杯で世界へ挑む覚悟。クラブ・レオンとはどんなチームなのか

text by 編集部 photo by Getty Images

途中から出てくるFWにも要注意!


 一発勝負なので、どちらにしても総力戦になってくるはず。クラブ・レオンもビニャスというエースはいるが、ベンチにもアタッカーは豊富で、アルゼンチン人のニコラス・ラルカモン監督は後半途中からどんどん攻撃的なカードを切ってくる。186cmのブライアン・ルビオ、U-20メキシコ代表ウインガーのブライアン・ルビオなどに要注意だ。

 レオンに勝利できれば準決勝に進出し、中4日で欧州王者マンチェスター・シティと対戦することになる。ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドなど、世界的なビッグスター集団、しかも名将ジョゼップ・グアルディオラが率いるチームに、アジア王者として浦和が挑むというのはそれだけでもワクワクするが、総合力で不利なのは確かだろう。ただ、環境に慣れている強みもある。やはり相手が試運転でくると見られる早い時間帯にサプライズを起こして、慌てさせる展開に持って行きたい。

 反対側の山では12日に1回戦が行われており、開催国サウジアラビアのアル・イテハドがオセアニア王者にオークランド・シティに3-0と完勝。フランス代表のエンゴロ・カンテとカリム・ベンゼマがゴールをあげた。そのアル・イテハドは浦和より1日遅く、アフリカ王者であるエジプトのアル・アハリと対戦する。その勝者が南米王者のフルミネンセに挑むが、タレント軍団のアル・イテハドが地の利も生かして、決勝に進む可能性は決して小さくないだろう。

 モロッコで行われた前回大会ではアジア王者アル・ヒラルがブラジルのフラメンゴを3-2で破り、欧州王者レアル・マドリードと決勝で戦った。結果は5-3でレアルの優勝に終わったが、中東、特にサウジアラビアが莫大な資金力をサッカーに投じて来たことで、世界のパワーバランスが変わりつつある。その中で、アル・ヒラルを破ってアジア王者になった浦和がまずはクラブ・レオンに勝利し、さらに欧州王者を相手にサプライズを巻き起こせるか。

(取材・文:河治良幸)

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【了】

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