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Jリーグ 11か月前

【浦和レッズコラム】3年の集大成が始まる。伊藤敦樹がクラブW杯で世界へ挑む覚悟。クラブ・レオンとはどんなチームなのか

text by 編集部 photo by Getty Images

浦和レッズが警戒すべき「危険な右サイド」

FIFAクラブワールドカップに出場する浦和レッズ
【写真:Getty Images】


 ディフェンスはクラブ・アメリカとの2試合で5バックを採用していたが、レギュラーシーズンは4バックの試合も多く、浦和戦でどう来るかは分からない。

 確かなのはボールを奪って縦に素早くつないで来るスタイルとウルグアイ代表FWフェデリコ・ビニャスの存在だ。2トップであれば左利きのウルグアイ人FWニコラス・ロペスか俊敏なアルフォンソ・アルバラードがビニャスの相棒になり、ビニャスに良い形で持たれると非常に危険だ。浦和としてはアレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテンのコンビがいかに封じるかが鍵を握るが、中盤の伊藤や岩尾憲が、パスの出所にも厳しくチェックしていきたい。

 もう一人、攻撃で危険なのが右サイドバックのイバン・モレーノ。DF登録の選手ではあるが、非常に攻撃的で、前向きにどんどん仕掛けてくる。縦に仕掛けてからのクロスはもちろん、ややワイドな位置から狙ってくるミドルシュートも正確だ。見方を変えれば、彼が攻め上がってきた背後というのはかなりスペースが空くので、浦和としては狙い目でもある。通常なら4-2-3-1の左サイドハーフは小泉佳穂だが、飛び出し能力のあるFW髙橋利樹、左サイドバックも予想される明本考浩を1つ前で起用しても面白い。

 クラブ・レオンのディフェンスはコロンビア代表のウィリアム・テシージョを筆頭に屈強だが、4バックにしても3バックにしても、ボールを奪いにくる傾向が強い。前に圧力をかけてくる分、一瞬ラインにギャップが生じやすいのだ。

 浦和はこのクラブワールドカップが現役最後のステージとなるFWホセ・カンテの決定力に期待したいが、2列目の選手がどうチャンスを作り出していくか。中島翔哉あるいはタイ代表のMFエカニット・パンヤがキーマンになるか。

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