不調? 久保建英はまたも…
【写真:Getty Images】
そんなオサスナ戦で、日本代表の久保建英は先発入りを果たしている。ザルツブルク戦で温存された1人だったため、予想通りの結果だった。
前節のセビージャ戦では決定機がありながらゴールネットを揺らせなかった久保だが、今節はチャンス自体が少なかった。61分にはブライス・メンデスからのパスを受け、ボックス外やや右の位置からミドルシュートを放つも、GKセルヒオ・エレーラの好セーブに遭う。これが枠をとらえた唯一のシュートだった。
これで久保は公式戦11試合連続ノーゴールとなっている。今季前半戦の勢いを考えると、物足りなく映るのは仕方ないことだろう。
しかし、絶不調かと言えばそうではない。ドリブル、ゴール前でのアイデア、キープ力、守備の献身性などは相変わらず非凡なものがあり、オサスナ戦でも両チーム合わせて最多のドリブル成功数4回をマークしている(スタッツはデータサイト『Who Scored』を参照)。個で勝負できる久保がいなければ、ソシエダの攻撃はもっと静かなものになっていただろう。
今や久保はソシエダの核で、ラ・リーガでも恐れられるアタッカーとなった。それゆえ毎試合のように結果が求められるのは無理もないが、彼はリオネル・メッシではない。1人ではどうしようもない場合もある。オサスナ戦は、まさにそのパターンだった。