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J1昇格プレーオフ決勝、東京ヴェルディ対清水エスパルスが2日に行われ、1-1の引き分けに終わった。東京VがJ1昇格を決め、清水は1年でのJ1復帰を逃す結果に。清水があと1歩のところで昇格を逃すこの試合展開は、シーズン中に何度も繰り返した失敗だった。(取材・文:元川悦子)
5万人超の大観衆が見届けたJ1昇格プレーオフ決勝
FC町田ゼルビア、ジュビロ磐田がJ1自動昇格を決め、残された切符はあと1枚。その座を巡って東京ヴェルディ、清水エスパルス、モンテディオ山形、ジェフユナイテッド千葉の4チームがプレーオフに挑んでいた。
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12月2日のファイナルに進出したのは、東京Vと清水。オリジナル10対決、しかも舞台が国立競技場とあって、5万3264人という大観衆が集結。スタジアムはJ2同士の対戦とは思えない熱気に包まれた。
準決勝で千葉を2-1で下している3位・東京Vに対し、4位・清水は点を取って勝たなければならない。準決勝・山形戦はスコアレスドローだっただけに、今回こそ攻撃陣の爆発が求められた。キーマンの1人はもちろん35歳の乾貴士だ。今年4月にゼ・リカルド監督が解任され、秋葉忠宏コーチが監督に昇格した後、トップ下で異彩を放ち、32試合出場10ゴールとセレッソ大阪時代の2009年以来の2ケタ得点を達成したベテランはここ一番での決定力を持っている。それを大舞台で遺憾なく発揮したかった。
引き分けOKの東京Vが引き気味に来たこともあり、前半の清水は主導権を握り、敵陣で攻め込む時間帯が長かった。清水は序盤から中山克広やカルリーニョス・ジュニオが積極的にシュートを放ち、乾自身も29分にペナルティエリア内でこぼれ球に反応して左足を振り抜いたが、ボールは枠の外に飛んでしまった。清水の前半最大のビッグチャンスだった30分のチアゴ・サンタナのヘッドも決まらず、試合は0-0で折り返すことになった。
それでも、乾は無得点だった前半を前向きにとらえていた。