過酷なシーズンのラストに浦和レッズは何を見せるのか
10月24日に行われたACL第3節の浦項スティーラーズ戦から公式戦6試合で1分5敗。その中には決勝でルヴァン杯のタイトルを逃したアビスパ福岡戦、J1初優勝を果たしたヴィッセル神戸に惜敗した試合も含まれている。アウェイの浦項戦では2-1で敗れただけでなく、マチェイ・スコルジャ監督が不可解なレッドカードで退席となり、ACLグループステージの残り2試合でベンチ入りできない事態となった。
それでもチーム一体となって掴んだ7試合ぶりの勝利。代わりに指揮をとったラファル・ジャナスコーチは「我々にとって非常にタフな一カ月となっていました。今月はアディショナルタイムで負けてしまうという試合が2つありましたが、本日は試合終了間際にホセ(カンテ)が点を取って勝つことができました。最後の最後まで、選手たちは勝ちたいという意欲を持って闘ってくれたので、感謝したい」と振り返る。
札幌戦は浦和にとって年間の56試合目。J1王者となったヴィッセル神戸が44試合、共にACLを戦う横浜F・マリノスでも53試合(ワールドチャレンジを除く)であり、この試合数だけ見ても、いかに過酷なシーズンだったかが分かるが、その後にACLのグループステージ突破がかかるアウェイのハノイ戦、そして締めくくりがアジア王者として挑むFIFAクラブワールドカップとなる。
メキシコのレオンに勝利すれば、準決勝で待つ欧州王者のマンチェスター・シティに勝利しても、敗れて3位決定戦に回るとしても、年間で60試合。心身ともに疲労のピークにあることは間違いない。しかし、札幌戦を含むここからの3〜5試合の結果次第で、このシーズンの評価というものも大きく変わってくる。札幌戦に勝利して、気持ちよく国外でのラストスパートに持っていけるか。
(取材・文:河治良幸)
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