引退するカンテがつないだ希望
浦和レッズは今シーズン最後の埼玉スタジアムで行われた一戦で、中国の武漢三鎮に2-1と勝利。勝ち点を7として、グループステージ最終節となるハノイとのアウェイゲームに希望を繋いだ。文字通り“理不尽”なシュートで、劇的な決勝ゴールを決めたホセ・カンテは「今月は大事な試合を落としていましたので、今日勝つことができて本当に良かったと思います」と語った。
33歳のカンテはすでに今シーズン限りでの現役引退を表明しており、これが埼玉スタジアムでのラストゲームに。試合後はフラッシュインタビューの後、単独でゴール裏のサポーターなどに挨拶を行った。報道陣の質問に、改めて「僕の心の底で決めた判断であり、これは何年も考えていたこと。その判断を変えるタイミングではない」と回答したが、浦和に加入してからの時間について「このような形になるとは思っていなかった」と涙をうるませ、言葉を詰まらせた。
「まだこれからも試合がありますので、それに向けてもいい勝利だった」とカンテ。彼と浦和には、少なくとも3試合が残される。武漢戦で先制のPKを決めて、さらに効果的な持ち上がりからカンテの決勝ゴールの起点になったアレクサンダー・ショルツは「彼にボールを渡すしかないと思います。結果を出してくれると思う」と残り試合の抱負を語った。