マテウスの「人生は180度変わった」経験
ヴェルディ在籍4シーズン目となるこのブラジル人選手は、Jリーグ草創期にヴェルディが日本サッカー界に残した足跡を熟知している。
「歴史はすべて知っている。今週、インタビューに答えたんだけど、このクラブに対する僕のイメージは、ここに来たときに感じたイメージとはまったく違っていた。壮大な歴史を私は知った。この国で最も大きなクラブで、人々はJ2の中堅チームに慣れるのではなく、当時のマインドを取り戻さなければならないと思った。私にとっては不条理なことです」
「初日からそれが私の考え方で、うまくいっている。些細なことから始まり、それが積み重なっていく。いいところがたくさんできているし、それを見せられていると思う」
この試合がナショナル・スタジアムで行われるという事実も、30歳の彼を興奮させている。
2022年6月の日本代表との親善試合を前に、セレソン(ブラジル代表)の練習に参加する機会を得たことで、マテウスの「人生は180度変わった」という。「代表での練習に参加した2週間後に城福さんが来てくれて、自信がついたし、すべてが変わった。その後、何かスイッチが入ったんだ」。
「とても大きな試合なので本当にうれしい。このスタジアムに真の東京ヴェルディが戻ってくることは、何年も前から始まっていたことなのかもしれないね。だから、この機会にとてもよく合っていると思います」
谷口もこれに同意する。現在のヴェルディの選手たちは、30年前のカズやラモス瑠偉、北澤豪との思い出の横に新たな歴史を加えることで、国立競技場で眠れる巨人を起こそうとしている。
「ヴェルディとしていろんな歴史が国立競技場には刻まれていると思うので、そういう場所でまた新しい歴史を動かせるような日にしたい」
(取材・文:ショーン・キャロル)
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