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Jリーグ 12か月前

「人生は180度変わった」東京ヴェルディとブラジル人GKの運命的なめぐりあわせ【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「罠にかかってはいけない」東京ヴェルディに鳴らす警鐘



「数字の上では、彼らがJ2で最高の得失点差を持っている」と、王者・町田ゼルビアと並ぶリーグトップの得失点差44をシーズンで叩き出した相手について語った。

「つまり、両チームにとってかなりタフな試合になるということです。今日(千葉戦)のように、細かいところで決着がつきそうだ」

「今日までやってきたことはすべて終わった。90分ですべてが決まるわけだから、彼らが私たちよりもプレッシャーを感じることはないと思う」

「チームは上昇気流に乗っていると思う。我々は11試合も負けていない。勢いはあると思うし、引き分けでもいいわけだから」

 実際、ヴェルディは8月26日に味の素スタジアムで行われたファジアーノ岡山戦の後半に3点を失って3-2で敗れて以来、敗北を味わっていない。一方、清水はここ8試合で3勝、ここ4試合で1勝しかしていない。その中には、第42節のアウェイでの水戸ホーリーホック戦(1-1)、先週土曜日のプレーオフ準決勝でのホームでのモンテディオ山形戦(0-0)が含まれている。

 上位チームのヴェルディにとっては引き分けさえすればいいため、若干のアドバンテージはある。ただ、マテウスはこの一戦に向けて、選手たちがそのことに気を取られてはいけないと主張する。その代わりに、そのアドバンテージを補うために自分たちの攻撃という武器に集中するように促す。

 ヴェルディにとって準決勝のジェフ戦は同じようにアドバンテージがあった。その一戦に向けて、マテウスはチームにこのようなことを言っていたという。「週の初めから、私はみんなに対して、『引き分けでもいいんだという罠にかかってはいけない』と話していた。我々にはこのチャンピオンシップで最高のディフェンスがある」。

「そのような(引き分けでもいいという)考え方で入るのはかなり危険な罠なので、私はゴールを決めることをかなり強調して伝えていた。我々にはアドバンデージがある。うちが1点、2点を入れたら、彼らが逆転するのはほぼ不可能になる」

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