グレアム・ポッター(イングランド)
【写真:Getty Images】
生年月日:1975年5月20日
前職:チェルシー監督
選手も監督も、プロの世界では常に結果が求められていることに変わりはない。グレアム・ポッターは、近年で天国と地獄を味わっている。
ポッターが監督として世界から評価されるようになったのは、ブライトンでの仕事ぶりがあったからだ。2019年に指揮官に就任すると、攻撃的なポゼッションサッカーをチームに植え付け、2021/22シーズンにはそれまで残留争いが当たり前だったクラブを9位にまで押し上げた。現在はロベルト・デ・ゼルビ監督がポゼッションサッカーを展開し素晴らしい成績を収めているが、その土台を築き上げたのは間違いなくポッターである。
ブライトンで結果を残したポッターは、昨年にチェルシーの監督に就任。これが初のビッグクラブ挑戦となったが、ブライトン時代のような結果を残すことができず、シーズン終了を前に成績不振を理由に解任を余儀なくされている。プレミアリーグの22試合で獲得した勝ち点はわずか28で、平均獲得勝ち点は1.27。これはグレン・ホドルと並ぶチェルシー史上ワーストの数字だった。
一気に評価を落としたポッターは現在もフリーの身となっている。今季に入ってからレンジャーズや低迷しているリヨンからオファーを受けたようだが、イギリス紙『サン』はポッターはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出るようなよりレベルの高いクラブで指揮することを望んでいると報じている。ただ、チェルシーで結果を残せなかった事実が他クラブの目にどう映るかは疑問だ。