リカルド・ロドリゲス(スペイン)
【写真:Getty Images】
生年月日:1974年4月3日
前職:浦和レッズ監督
スペイン人のリカルド・ロドリゲスは異色の経歴の持ち主だ。プロの世界を諦め若くして指導者の道を歩むと、マラガのBチームやジローナを指揮。スペイン国内だけでなく、年代別のサウジアラビア代表やタイの複数クラブを率いた実績もある。
2017年には徳島ヴォルティスの監督に就任。これが後に日本国内へ名を轟かせるきっかけとなった。R・ロドリゲス監督はボールポゼッションを基本に、選手1人ひとりが正しいポジショニングを取ることで生まれる局面的数的優位を重視しながらゲームを巧みにコントロール。同指揮官のサッカーが浸透した2020シーズンに徳島はJ2優勝&J1昇格を成し遂げるなど、旋風を巻き起こした。
その手腕が評価され、スペイン人指揮官は2021シーズンより浦和レッズの監督に就任。1年目に天皇杯優勝をもたらした。しかし、2年目はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝まで進んだものの、リーグ戦では優勝争いに絡めず、同シーズン限りでクラブを去ることになっている。当初の期待値を考えると、2年というのは早すぎた。
そんなR・ロドリゲス監督も現在フリーの身となっている。浦和では結果として不完全燃焼に終わったものの、徳島時代が象徴している通り、魅力的な戦術コンセプトを擁しているのは確かだ。我慢強く指導を任せられるクラブであれば、再びスペイン人の采配が光るかもしれない。