低い期待値に相反する好スタート
しかし、彼に対するイングランド国内での知名度が高くないことや、ライオン・シティ(シンガポール)とシャフタール・ドネツクに勝利した一方で、ウェストハムとバルセロナに敗れたプレシーズンの結果も相まって、サポーターからの期待値は決して高くはなかった。
アメリカの『The Athletic』がシーズン前に行った「今季の応援するクラブへの期待値は?」というアンケートによると、トッテナムサポーターで「期待できる」と回答したのは全体で11位の79%に留まっている。
クラブ史上最高の選手であるハリー・ケインがトッテナムを去る前に取ったアンケートだったことを踏まえると、実際の期待値はさらに低かったかもしれない。
この期待値の低さに相反して、ポステコグルーが率いるトッテナムは躍進を遂げた。第10節まで無敗の首位に立つ(現在は4位)と、オーストラリア人指揮官はプレミアリーグ史上初めて開幕から3ヶ月連続でリーグの月間最優秀監督賞を受賞という快挙も成し遂げた。
まだ「成功」と言い切るには早いだろうが、なぜポステコグルーは就任早々から結果を出すことができたのだろうか。