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日本代表 1年前

変化した南野拓実と伊東純也。サッカー日本代表はなぜ得点を量産できたのか【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

意思疎通と破壊力



 キックオフから攻め込む日本代表は6分に久保建英の長めのスルーパスを受けた上田綺世がシュートするがGKが防ぐ。上田の斜めの抜け出しはミャンマー代表戦でも再三見られた形だが、久保のパスは20メートルほどの距離があり、この2人の意思疎通の良さを感じさせた。

 右の伊東純也はいつもどおりの破壊力。対面のDFを縦に抜き切ってのクロス、並走しながらのクロスの両方あり、ボールを持てばほぼチャンスにつながる。守田英正や遠藤航を中心にした敵陣でボールを失った直後の囲い込みの速さ、回収直後にワンタッチパスの連続でボールを逃がす上手さもいつもどおりで、全く隙をみせていない。

 24分にはCKから上田、遠藤の連続シュート、遠藤のシュートがバーに当たる決定機。一方的に攻め込みながら得点をとれずにいたが、32分の久保のミドルで先制する。

 ペナルティーエリアすぐ外、カットインしながらの左足という得意の形だった。細かいボールタッチとステップからの久保らしい一発。レアル・ソシエダでも前進できたときは常にシュート、ラストパスを狙っていて、わかりやすく得点に直結するプレーをみせている。ボールと体の関係が一定、いつでも蹴れるしかわせる持ち方に特徴がある。

 37分には左サイドで浅野拓磨を追い越した伊藤洋輝のファーポストへのハイクロスを伊東が折り返し、中央に詰めた上田がゴールして2-0。オーバーラップでラインを後退させられ、クロスで頭上を越され、さらに折り返されれば、守備側はマークを見失う。シュート練習のような得点だった。

 40分、右サイドで相手をつり出して背後へ侵入する攻め込みで伊東が抜け出し、丁寧な中央へのパスを上田が難なく決めて3-0、前半で勝利を確実にした。

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