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日本代表 1年前

変化した南野拓実と伊東純也。サッカー日本代表はなぜ得点を量産できたのか【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

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 日本代表は21日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選でシリア代表と対戦し、5-0で勝利した。直近8試合中7試合で日本代表は4得点以上を挙げている。相手を圧倒する破壊力はどこから生まれているのか。シリア代表戦を分析する。(文:西部謙司)


明らかだったシリア代表との実力差

シリア代表を下したサッカー日本代表
【写真:Getty Images】

 ミャンマー代表戦に続く5-0の完勝だった。前半3点、後半2点も同じ、相手が守備を固めていたので日本代表が終始攻め込む流れだったのも同じだったが、シリア代表のほうが攻撃の意欲を持っているようにみえた。

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 4-1-4-1システムで中盤にブロックを置くシリア代表は、MFが前進してボールホルダーに寄せ、その間にディフェンスラインを高くキープしてコンパクトに守ろうとしていた。結果的に日本代表に押し込まれてはいるが、ロングボールをトップに入れて押し上げる、高いディフェンスラインの背後に蹴って押し上げる意図も感じられた。

 ただ、それも日本代表には全く通用しなかった。引くだけでなく、要所で前進してプレスしてくるシリア代表に対して、日本代表は前に出てくる相手の斜め後ろのスペースにパスをつなぐ定石どおりの攻め込みを行う。引きっぱなしではボールを奪えない、しかし前に出ればかえって穴をつかれる。歴戦のエクトル・クーペル監督にも打開策はなかった。頼みのトップへのロングボールも谷口彰悟、冨安健洋のCBコンビを脅かすまでには至らず。

 パワーやテクニックではミャンマー代表より上、戦術的にもただ守るだけではなかったが、それだけに日本代表にスペースを与えてしまいスコアのうえでは同じ結果となった。簡単に言えば実力差が大きかった。

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