右WG:伊東純也(いとう・じゅんや)
【写真:Getty Images】
生年月日:1993年3月9日
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
23/24リーグ戦成績:12試合2得点2アシスト
日本代表通算成績:49試合13得点13アシスト
森保一監督の元でひときわ大きな輝きを放っているのが伊東純也だ。FIFAワールドカップカタール2022後に行われた日本代表の9試合中7試合に出場し、なんと4得点3アシストをマーク。この数字を上回るメンバーはおらず、まさに攻撃の核として無双しているところだ。
16日のミャンマー代表戦では右サイドで堂安律が先発しており、伊東は今年シリーズ2度目の出場なしに終わった。ベンチに入っていたことからもコンディション面に大きな問題を抱えていたわけではなさそうで、温存と見るのが自然だ。シリア代表戦で先発に返り咲く可能性は非常に高い。
爆発的なスピードを活かした縦突破、敵陣深くに入り込んだところからの高質なクロスやシュートなどは、シリア代表にとってもかなりの脅威となるはず。また、先月のチュニジア代表戦では久保建英と素晴らしいコンビネーションを発揮しており、今回はその再現にも注目が集まる。
CF:上田綺世(うえだ・あやせ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年8月28日
所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
23/24リーグ戦成績:9試合1得点0アシスト
日本代表通算成績:18試合5得点0アシスト
まだ日本代表での実績が少ない細谷真大がシリア代表戦のスタメンに抜擢される可能性は低そうだ。そのため、CFは実質的に上田綺世、浅野拓磨の争いとなるはずだが、ここでは前者の先発を予想する。同選手はミャンマー代表戦でも先発入りしていたが、比較的早い67分にベンチへ下がっていた。
上田はフェイエノールトではなかなか出場機会に恵まれていないものの、能力の高さに疑いの余地はない。ミャンマー代表戦ではブロックを固める相手を難なく攻略し、ハットトリックを達成した。試合後に「(相手が格下なので)価値はないかな」と口にしたが、十分に価値のある3得点だった。
フィジカル能力に長け、点取り屋に相応しい決定力も備える上田だが、やはり特筆すべきはオフ・ザ・ボールの質だ。DFとの駆け引きがうまく、相手にとって嫌なスペースを使う技術がずば抜けて高い。ミャンマー代表戦同様、変幻自在な動きでシリア代表のDF陣を攻略できるだろうか。
左WG:浅野拓磨(あさの・たくま)
【写真:Getty Images】
生年月日:1994年11月10日
所属クラブ:ボーフム(ドイツ)
23/24リーグ戦成績:11試合4得点1アシスト
日本代表通算成績:47試合9得点4アシスト
シリア代表戦のスタメンで最も予想が難しいのが左サイドだ。三笘薫と中村敬斗がそれぞれ負傷した影響で不在となり、このポジションを本職とするのは相馬勇紀1人のみ。その相馬も16日のミャンマー代表戦ではフル出場を果たしており、コンディション面でどこまで余裕があるか不透明だ。
相馬以外の候補としては浅野拓磨と南野拓実になるが、ミャンマー代表戦で出場がなかった前者の起用が濃厚だろう。先月のカナダ代表戦ではCFとしてプレーしハイパフォーマンスを披露。所属するボーフムではここまでチームトップのリーグ戦4得点を奪うなど調子は悪くなさそうだ。
ただ、本職ではない左サイドで起用された場合、どこまで力を発揮できるかは未知数だ。これまでもサイドでプレーする機会はあったが、周囲を納得させるパフォーマンスを示してきたわけではない。持ち味であるスピードと体の強さをどう活かしていくか。重要なカギとなりそうだ。