MF:遠藤航(えんどう・わたる)
【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リバプール(イングランド)
23/24リーグ戦成績:7試合0得点0アシスト
日本代表通算成績:54試合2得点2アシスト
吉田麻也からキャプテンマークを引き継いだ遠藤航は、森保ジャパンの中でも高い稼働率を誇る選手だ。危なげなく5-0の勝利を収めたミャンマー代表戦ではさすがに出番がなかったものの、21日のシリア代表戦では大きな問題がない限り、ピッチに立つことになるはずだ。
今季から名門リバプールに身を置く遠藤は、世界最高とも称されるプレミアリーグのプレースピードになかなかついていけていない。飛び込んだところを簡単にかわされたり、危険なタックルを見舞ってしまうシーンが散見される。現地メディアやOBから批判されることもしばしばだ。
しかし、アジアレベル、とくにワールドカップ・アジア2次予選に出てくる格下相手にはその心配はまったくないと言っていいだろう。アウェイのシリア代表戦では、球際の強さや読みの鋭さといった本来の持ち味を余すことなく発揮し、チームを勝利に導いてくれるだろう。
MF:守田英正(もりた・ひでまさ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1995年5月10日
所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)
23/24リーグ戦成績:10試合1得点1アシスト
日本代表通算成績:27試合2得点3アシスト
怪我から復帰して間もない状態で日本代表に合流した守田英正だったが、16日に行われたミャンマー代表戦では4-0とリードして迎えた67分から出場。86分には柔らかい浮き球のパスで堂安律のゴールをお膳立てするなど、限られた出場時間の中でもさすがの存在感を放っていた。
迎えるシリア代表戦ではスタートからピッチに立つと予想される。相棒を務めることが濃厚な主将・遠藤航との連係はすでに成熟しており、中盤の攻防で大きく後手に回ることは考えにくい。カタールワールドカップや9月のドイツ代表戦でも機能したこのコンビの力は伊達ではない。
卓越したテクニックだけでなく、フットボールIQも高いレベルで持ち合わせる守田は、常に冷静で淡々とタスクをこなす。派手さには欠けるかもしれないが、むしろそれが対戦相手にとっては不気味だ。シリア代表戦では、2021年5月のミャンマー代表戦以来となるゴールにも期待したい。
MF:久保建英(くぼ・たけふさ)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
23/24リーグ戦成績:12試合5得点2アシスト
日本代表通算成績:28試合2得点5アシスト
シリア代表戦で最も注目を集めるのが久保建英になりそうだ。所属するレアル・ソシエダでは相変わらずハイパフォーマンスを披露しており、プレー感覚的には良い状態で日本代表に合流することができたと言える。16日のミャンマー代表戦で出番がなかった分、今回は大暴れしてほしいところだ。
久保は9月のトルコ代表戦、そして先月のチュニジア代表戦ともにトップ下として躍動し、一気にこのポジションでの序列を高めた。足元のテクニック、プレーの幅、そしてアイデアのどれをとっても申し分なく、相手DF陣を恐怖に陥れる。シリア代表戦でもそれは変わらないだろう。
そんな久保に唯一物足りないのが得点だ。これまで日本代表として28試合に出場し、2得点というのは少し寂しい数字。公式戦では未だゴールネットを揺らせていない。もちろんまだ若く、今後ゴールを量産していく可能性はあるが、できればシリア代表戦で公式戦初ゴールの殻を破りたい。