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日本代表 1年前

藤田譲瑠チマは何を訴えたのか。サッカーU-22日本代表に流れを呼び込んだ主将の言葉【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by NN

サッカーU-22日本代表「自分たちの強み」

「いろいろな形で得点が取れたところは、自分たちの自信にもつながると思います。特に唯人(鈴木)とかマツ(松村)もそうですけど、ゴール前において個人でも戦える力を持っている。世界に負けないレベルにある個的優位というのは、これからの戦いで自分たちの強みになってくると思う」

 パリ五輪を目指してチームが立ち上げられた昨年3月以来、大岩剛監督はキャプテンを固定しない形でチーム作りを進めてきた。チームに関わる全員に自覚と責任感を持たせる方針のもと、通算22戦目にして日本国内では初めて実施された対外試合で藤田にキャプテンマークが託された。

 藤田がゲームキャプテンを務めるのは、9月に中東バーレーンで開催された、パリ五輪アジア1次予選を兼ねたAFC・U-23アジアカップ予選のU-22バーレーン戦以来となる。前半は松木玖生と、後半は山本理仁とダブルボランチを組んだアルゼンチン戦を通じて、左腕にまかれた黒白のストライプ柄のキャプテンマークがモチベーションを高めたのか。こう問われた藤田は首を横に振った。

「特にあれ(キャプテンマーク)を左腕に巻いたからといって自分の仕事が変わるのか、と言われればそんなことはない。それでも自分が少しリーダーシップ感を強めるというか、そういった意識で臨んだ部分はありました。自分がこのチームの中心としてプレーする、というのは監督からもずっと言われていること。そういった気持ちでいままでも、この代表チームでは常にプレーしてきたので」

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