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勝ち点剥奪処分にエバートンが異論。「グレーゾーン」と主張するクラブの解釈とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

イングランド・プレミアリーグ 最新ニュース

プレミアリーグで戦うエバートン

【写真:Getty Images】



プレミアリーグから勝ち点「10」剥奪を課されたエバートン


 イングランド・プレミアリーグは17日、ファイナンシャル・フェアプレー違反でエバートンから勝ち点「10」を剥奪すると発表した。これにより、同クラブは順位を14位から降格圏の19位に落としている。これを受け、クラブは声明を出した。英紙『インディペンデント』が報じている。



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 リーグの委員会はこの決定に対し、次のように述べている。「2021/22シーズンにおける収益性と持続可能性の規定に違反した疑いで、プレミアリーグはエバートンに対して勝ち点10を剥奪する決定を下した。この制裁は即時発効する」

 この期間、エバートンは許容される基準値である1億500万ポンド(約196億円)を超えた1億2450万ポンド(約232億円)の損失を計上しており、委員会はこれに制裁を課している。

 この判決を受け、クラブは「解釈に不一致がある」としてリーグに対して控訴に踏み切る構えだ。『インディペンデント』によると、エバートンが「グレーゾーン」と主張しているのは以下の通りである。

「クラブには新型コロナウイルス感染症パンデミックに関連した追加損失も認められており、インフラ整備費用も免除されるため、新スタジアム建設費用の利払いに関しては解釈の余地がある」

 さらに、スタジアム命名権に関しても、次のように述べている。「(ロシアの実業家)アリシェル・ウスマノフと命名権契約について2億ポンド(約372億円)の事前合意を結んでいたが、ロシアのウクライナ侵攻によりこれを破棄せざるを得なくなった」

 なお、同紙は「エバートンの純利益は過去4回の移籍市場のうちレスターとブライトンに次いで3番目に大きかった」と指摘している。

 また、このままエバートンに処分が課された場合、マンチェスター・シティやチェルシーが抱える同種の問題の規模がはるかに大きいことは『ガーディアン』などが指摘する通りだ。

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【了】

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