U-21ウクライナ代表
【写真:Getty Images】
監督:ウナイ・メルゴサ
パリ五輪の優勝候補筆頭であるフランスに、今年行われたU-21欧州選手権の準々決勝で3-1の勝利を挙げたのがウクライナだ。2019年に行われたU-20ワールドカップの優勝メンバーの大半がパリ五輪の候補に入っている。
今年の7月にウクライナ代表のアシストコーチを務めていたスペイン人指揮官ウナイ・メルゴサがパリ五輪世代の監督に就任して以降の公式戦は3戦全勝で、10月には強豪イングランドに3-2で勝利。若手の有望株が軒並みA代表に招集をされている中でも着実に成長を続けている。
A代表に選出されているメンバーは有名な選手が多く、その筆頭がチェルシーで背番号10を着用するFWミハイロ・ムドリクだろう。このウクライナの神童はプレミアリーグの適応に苦しんでいるが、シャフタール・ドネツク時代はクラブの年間MVPを2年連続で受賞するなど無双状態にあった。特に一瞬の加速力で相手を振り切るスピードは世代屈指で、パリ五輪世代で彼を止めることができる右SBはほとんどいないだろう。
ムドリク以外にも若い有望株は数多くいる。A代表で正守護神を務めるGKアナトリー・トルビン(ベンフィカ)や19歳からウクライナ代表の最終ラインを支えているDFイリア・ザバルニー(ボーンマス)、今年のU-21欧州選手権で得点王に輝いたMFヘオルヒー・スダコフ(シャフタール・ドネツク)、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で3ゴールを決めているFWダニーロ・シカン(シャフタール・ドネツク)ら才能の宝庫だ。A代表で主力を務める彼らがパリ五輪に乗り込むとなれば、一気に上位進出候補となるのではないだろうか。