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日本代表 1年前

上田綺世の「図抜けた才」とは? 「積み重ねた4年間」とサッカー日本代表で見せる成長【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images,Shinya Tanaka

先輩が絶賛する上田綺世のストロングポイント「自分が見てきた中で一番うまいFWだ」

サッカー日本代表の上田綺世
【写真:Getty Images】



 それでも開始早々の4分に谷口の縦パスを堂安がヒールで流し、鎌田がペナルティエリア(PA)内に力強く侵入するなど、相手の背後やギャップを突こうというアクションを積極的に行い、攻略の糸口を探り続けた。

「相手に引かれてボールを持てる分、あまりリスクを冒さずに仕掛けないでボールをずっと握っちゃって、気が付けば45分経ってるみたいな展開が一番ストレスが溜まる」と堂安も前日にコメントしていたが、その悪循環を打破するには、早い時間帯の先制点が是が非でも必要だった。

 それを奪ったのが、エースFW候補筆頭の上田。11分、PA左外の位置から南野が浮き球のパスを送った瞬間、背番号9は背後に流れながらヘディングでボールを流し込み、ついにゴールをこじ開けた。

「スペースがない中でも背後の動きでわずかなスペースを作る。自分が受けるのもそうだけど、それを継続的にやる意識を持っていた。真ん中でいい形でボールをもらえましたし、(南野の)ボールがよかった」と彼はチームを楽にさせた一撃を振り返った。

 上田のヘディングの滞空時間の長さや高さというのは、11月7日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・ラツィオ戦終了間際の決定機を見ても分かる通り、世界トップクラスと言っても過言ではない。

 鹿島アントラーズのレジェンド・柳沢敦も「スピード感やパワフルさ、ボールを受けてすぐにゴールに向かえる体の向きという点で、綺世は本当に頭抜けている。(小笠原)満男も『自分が見てきた中で一番ヘディングのうまいFWだ』と絶賛していました」と語ったほどで、ミャンマー相手には十分すぎる迫力があった。

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