3位:鎌田大地(ラツィオ/イタリア)
【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月5日
市場価値:2700万ユーロ(約37.8億円)
23/24リーグ戦成績:10試合1得点1アシスト
日本代表通算成績:30試合6得点5アシスト
10月シリーズで招集外だった鎌田大地だが、ワールドカップ・アジア2次予選の初陣となる11月シリーズにおいて復帰を果たした。しかし、良い状態で合流できるとは言い難いだろう。今季より所属するラツィオでは、第4節のユベントス戦を最後にベンチスタートがほとんどとなっている状態。パフォーマンス面では久保建英や南野拓実らに遅れをとっていると言わざるを得ない。
鎌田の能力値で極めて高いものは「スキル」と「IQ」であり、それぞれ「88.6」、「87.7」となった。ボールコントロールやパス捌きの安定感は素晴らしく、これまで日本代表でも攻撃のリズムを作り続けてきた。また、味方を助けるポジショニングや危険なスペースへ飛び込んでいく巧さにも定評があるなど、オフ・ザ・ボールの質も鎌田を語る上で欠かせないポイントである。
一方で「守備」強度や「フィジカル」はまだ周囲を納得させるレベルにないかもしれない。実際にラツィオを率いるマウリツィオ・サッリ監督は、守備に強みがないもののチームの絶対的存在となっているルイス・アルベルトとのバランスをとる意味で、鎌田よりもハードに戦うことができるマテオ・ゲンドゥージを好んでインサイドハーフに起用している。まだまだ課題はありそうだ。