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明治安田生命J1リーグ第32節、湘南ベルマーレ対名古屋グランパスが11日に行われ、2-1で湘南が勝利した。2得点を挙げた勝利に貢献した大橋祐紀は、11試合を欠場しながら自己最多を大きく更新する13得点をマークする。大卒プロ5年目のストライカーにどんな変化が起きたのだろうか。(取材・文:藤江直人)
湘南ベルマーレの歴史に並んだ大橋祐紀のゴール
クラブ史上に残る記録の価値を問われても、J1リーグで4試合連続ゴールをマークした湘南ベルマーレのFW大橋祐紀の脳裏には、なかなかイメージがわいてこなかったようだ。
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名古屋グランパスの猛反撃を後半の1ゴールだけに抑え、自らがあげた2ゴールを守り切った11日の明治安田生命J1リーグ第32節後の取材エリア。大橋はちょっぴり驚いた表情を浮かべながら、質問を介して記録の存在を教えてくれたメディアへ感謝。周囲に笑いの渦を引き起こした。
「そうなんですね……ありがとうございます」
ピンとこなかったのも無理はない。湘南の歴史において、4試合以上で連続ゴールを決めた選手は過去にわずか4人。そのうちベッチーニョと野口幸司は大橋が生まれる1996年8月よりも前に、リカルジーニョと元日本代表FWの呂比須ワグナーは物心がつく前の幼少期にそれぞれマークしていた。
補足すれば、すべてクラブ名がベルマーレ平塚だった1990年代にマークされている。湘南ベルマーレに改称された後、つまり21世紀に入って初の4試合連続ゴーラーになった大橋は、その過程でクラブに3勝1分けと“無敗”をもたらし、残留争いの渦中にある仲間たちをけん引している。
セレッソ大阪に2-0で快勝した第29節は87分にダメ押し弾を、残留を争う京都サンガF.C.との直接対決を1-0で制した第30節では39分に決勝弾をマーク。首位のヴィッセル神戸と1-1で引き分けた第31節では開始11分に先制弾を決めて、初優勝を目指す相手を慌てさせた。
キックオフ前の時点で5位の名古屋を迎えた一戦で、開始15分にゴールネットを揺らしたのも大橋。それでも、ホームのレモンガススタジアム平塚を沸かせたストライカーはどこまでも謙虚だった。