三笘薫らしからぬ最低のスタッツ
【写真:Getty Images】
怪我人が続出している影響もあって、デ・ゼルビ監督はハードスケジュールながらうまくターンオーバーを出来ていない現状にある。とくに三笘に関しては、先発はもちろんのことフル出場が続いている状態であり、明らかに他の選手よりも疲労が蓄積していた。
敵地でのアヤックス戦では普段通りのドリブルのキレを見せられず、簡単に止められてしまうシーンもあった。ドリブル以外のアクションも決して多くはなく、目立ったのは68分、デバイン・レンシュをかわし、ボックス内で左足のシュートを放ったシーンのみだったと言っても過言ではない。
スタッツを見ても、三笘のパフォーマンスが厳しかったことがわかる。データサイト『Sofa Score』によると、ドリブル成功数は0回で、地上におけるデュエル数8回で勝利はなんと0回。スタメン組では最低となる「6.2」のレーティングに落ち着いている。もちろん目に見えるスタッツが全てではないものの、インパクトを残せなかったのは確かな事実だ。
それでも、デ・ゼルビ監督はまたも三笘をフル出場させた。控えに左サイドを本職とする選手がいないのは事実だとしても、2点差がついた時点でファティを左に回すこともできたはず。ただ、デ・ゼルビ監督からすると、負傷癖のあるファティをフルで使うより、怪我の少ない三笘をフルで使った方がリスクが小さいと考えたのだろう。
まさに「酷使」されている三笘。より心配なのは、今後も彼への負担が減らないと予想されることだ。