セビージャ(スペイン)
【写真:Getty Images】
リーグ順位:15位
今季リーグ成績:2勝5分4敗
昨季前半戦も苦しんだセビージャが今季も大苦戦を余儀なくされている。ラ・リーガでは12節終了時点で2勝しか挙げることができておらず、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では未勝利が続いている。
この低迷の理由は、戦力の入れ替えに失敗したことにある。昨夏にジエゴ・カルロスとジュール・クンデの両CBが退団したが、現状はその穴を埋めることができていない。今季は開幕3試合で8失点を喫したことで、サポーターから嫌われていたセルヒオ・ラモスを緊急補強。相次ぐ怪我人の影響もあり、現在は彼と本職が中盤のネマニャ・グデリがCBのファーストチョイスとなっていることからも、人選に悩まされていることがわかるだろう。
そして今夏には、昨年のカタール・ワールドカップでも大活躍をみせたヤシン・ブヌもチームを去った。彼と入れ替わる形で加入し、正GKの座に就いたノルウェー代表GKオルヤン・ニーランは、ハマればビッグセーブを連発するが、不用意なミスなど安定感に欠けており、最後にフルシーズン出場したのはインゴルシュタット時代の2017/18シーズンにまで遡る。
3シーズン前までは世界有数のCBとGKを抱えていたセビージャだが、現在はフリーで加入した2選手と本職MFの計3人が最後の砦となっている。加えて、選手の高齢化も深刻な課題で、GKを含めた最終ラインの全員が30歳以上という試合も少なくない。有望な選手を育てて売却をするというサイクルは、今夏にヤシン・ブヌしか高額な移籍金で売却できなかったことからも破綻しつつあり、再浮上のキッカケが見えないまま今季を戦っている。
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