マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
【写真:Getty Images】
リーグ順位:8位
今季リーグ成績:6勝0分5敗
エリック・テン・ハフ監督のもとで、プレミアリーグのタイトル奪還を狙っていたマンチェスター・ユナイテッドが、開幕前の予想に反して苦戦を強いられた。今季の公式戦の結果を見ると、8勝9敗で黒星が先行している。
低迷の理由は揃わないスカッドの影響だと言える。特に怪我人は深刻で、開幕直後に左SBのルーク・ショーとタイレル・マラシアが離脱。その穴を埋めるべくセルヒオ・レギロンを緊急補強したが、同選手も怪我を負ってしまった。彼らに加えてディフェンスリーダーのリサンドロ・マルティネスも長期離脱中と、特に最終ラインの人選が苦しい。
怪我以外での離脱者も多く、ジェイドン・サンチョはクラブの規律違反でトップチームから離れており、アントニーもDV疑惑が報じられたことでメンバーから外れた試合もあった。
これらの影響もあって、プレミアリーグではすでに5敗を喫しており、そのうち3敗がオールド・トラッフォードでの試合だ。昨季はわずか1敗のみだったホームでこれだけ試合に敗れることは異例の事態だと言える。またUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、グループステージ4節終了時点で1勝3敗の最下位に沈んでいる。低迷の理由が選手の離脱にあるため、たとえ監督交代を行ったとしても浮上の兆しが見えるとは限らないのが現実だ。