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久保建英がピッチに起こす変化。「あらゆる罠」をもかいくぐる技の連続【CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)最新ニュース

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグDの第4節、レアル・ソシエダ対ベンフィカが現地時間8日に行われ、3-1でホームチームが勝利した。サッカー日本代表MF久保建英は先発し、70分までプレー。ゴールこそなかったが、2得点に絡んでいる。そこにあった共通点とは。(文:小澤祐作)


レアル・ソシエダ圧倒。早くも予想外の大差に

レアル・ソシエダ
【写真:Getty Images】

「試合はハーフタイムまでにほぼ決まっていた」。『UEFA.com』によると、試合後にベンフィカを率いるロジャー・シュミット監督はそう話していたようだ。

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 指揮官の言葉通り、レアル・ソシエダとベンフィカの一戦は前半で勝敗が決したと言える。6分にミケル・メリーノのゴールでソシエダが先制すると、その5分後にミケル・オヤルサバルが追加点。21分にはアンデル・バレネチェアにも得点が生まれ、30分も経たないうちにスコアは3-0となった。

 早い段階でここまでの差がつくのは予想外だったが、試合展開を見れば納得だ。前節とは違い3バックを採用してきたベンフィカはソシエダの組織化されたプレッシャーを回避する術を持っておらず。プレスは個人個人が仕掛けるだけでチームとしての連動性は皆無なため、簡単に間へパスを通されて自陣深くに押し込まれている。攻守においてソシエダとのクオリティーの差が大きすぎた。

 上記した3得点以外にも、メリーノのハンドで取り消されたゴールや、惜しくもオフサイドに泣いたゴールもあった。まさにソシエダの圧倒という内容で、前半のうちに5〜6点入っていても不思議ではなかったと言える。

 後半に入りソシエダはラファ・シルバに1点を返されたが、3点を奪った余裕は大きく、そのまま3-1で勝利を収めている。同日に試合を行なっていたインテルがザルツブルクに勝利したため、この結果4試合で勝ち点10としたインテルとソシエダのベスト16入りが決定。ソシエダにとっては、シャビ・アロンソやニハト・カフベジ、ダルコ・コバチェビッチらを擁した2003/04シーズン以来、20年ぶりの快挙となった。

 その歴史的瞬間に、日本人選手が立ち会ったのは実に誇らしいことである。

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