3位:酒井高徳(ヴィッセル神戸)
生年月日:1991年3月14日
保有元/移籍先クラブ:アルビレックス新潟→シュツットガルト(ドイツ)
期限付き移籍期間:2012年1月3日~2013年6月30日
市場価値の増加額:300万ユーロ(約4.2億円)
市場価値の変動:100万ユーロ(約1.4億円)→400万ユーロ(約6.6億円)
日本代表のサイドバックとして長年活躍してきた酒井高徳も、期限付き移籍によってその才能が開花した選手の一人だ。2008年にアルビレックス新潟ユースからトップチームに昇格すると翌年の2009年にはリーグ戦初出場を記録。新潟には3シーズン在籍してリーグ戦74試合に出場し、両サイドバックでプレーができる選手として評価されシュツットガルトへのローン移籍となった。
移籍当初、左サイドバックのライバル選手たちが代表活動や出場停止処分などでリーグ戦に出られない中、右サイドバックを本職としつつ左足でも難なくプレーができる酒井に白羽の矢が立った。同選手は間もなくスタメンに定着し、ブンデスリーガ第21節から第34節まで14試合連続フル出場とチームに欠かせないピースとなった。
その活躍は同じくシュツットガルトに在籍していた元ドイツ代表SBのフィリップ・ラームと重ねられ、また酒井はドイツ人の母を持ち当時A代表での出場経験がなかったことから、ドイツ代表に召集すべきだという声が上がるほどだった(ドイツ紙『WELT』)。期限付き移籍によって、市場価値も100万ユーロ(約1.4億円)から400万ユーロ(約5.6億円)へ上昇と相応の評価を受けている。