8位:菅原由勢(AZアルクマール)
生年月日:2000年6月28日
保有元/移籍先クラブ:名古屋グランパス→AZアルクマール(オランダ)
期限付き移籍期間:2019年7月1日~2020年6月30日
市場価値の増加額:155万ユーロ(約2.17億円)
市場価値の変動:25万ユーロ(約3500万円)→180万ユーロ(約2.52億円)
菅原由勢は名古屋グランパス在籍時代からその才能の豊かさを見せていた。2018シーズンの第1節ガンバ大阪戦で、当時のクラブ最年少記録となる17歳でJリーグ先発出場。センターバックの一角を務め、高校2年生とは思えない的確なコーチングで名古屋の勝利に貢献した。
その後菅原はU-20日本代表として、ポーランドで開催されたFIFA U-20ワールドカップ2019へ出場する。日本はグループステージ(GS)無敗で決勝トーナメントへ駒を進めるも、決勝T1回戦の韓国戦(0-1)で敗れてしまった。この試合では失点のきっかけを作ってしまった菅原だが、大会期間中GSから4試合連続先発出場して安定したパフォーマンスを披露。これがAZアルクマールの目に留まり、オランダへ期限付き移籍することが決定した。
エールディヴィジ(オランダ1部)デビューとなったフォルトゥナ・シッタート戦で移籍後初ゴールを奪うと、そこから右サイドバックを主戦場としてトップチームとAZヤング(オランダ2部所属のセカンドチーム)で試合数を重ね、ヨーロッパリーグなどの欧州大会も経験。最終的に19/20シーズンは公式戦32試合に出場して3ゴール1アシストを記録し、その活躍が認められて翌2020年7月にAZへ完全移籍を果たした。
AZ期限付き移籍期間中の市場価値上昇額は、155万ユーロ(約2.17億円)と今回のランキングでは8位となる数字。FIFAワールドカップ・カタール大会後から日本代表に定着した同選手の市場価値は、いまや1000万ユーロ(約14億円)の大台に乗っている。