DF:橋岡大樹(シント=トロイデン/ベルギー)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年5月17日(24歳)
23/24リーグ戦成績:12試合2得点1アシスト
日本代表通算成績:7試合0得点0アシスト
AZの菅原由勢は、FIFAワールドカップカタール2022後における日本代表の右サイドバック争いで頭ひとつ抜け出した印象がある。2番手争いはセレッソ大阪の毎熊晟矢と橋岡大樹の勝負となっているが、これまでのパフォーマンスを見る限り、毎熊が一歩リードしていると見ていいだろう。橋岡は森保一監督の下で東京五輪にも出場したが、まだ指揮官にアピールする必要がありそうだ。
W杯出場を逃した橋岡は、今年行われた4シリーズ中、3シリーズで招集を受けているが、先発を飾った試合はない。攻撃よりも守備面に強みを持っていることもあり、終盤の起用がほとんどとなっている。しかし、ゲームを締めるという与えられた役割を果たせているとは言い難く、先月のカナダ代表戦では自身のサイドを崩されて失点を招いた。同チュニジア代表戦は無失点に抑えたものの、抜群の安定感だったかと言えばそうではない。
菅原と毎熊は攻撃面に強みがある選手でタイプ的には被っている。そのため守備で貢献できる橋岡の存在価値が全くないわけではないだろう。しかし、先月シリーズで自身のストロングポイントを“結果”として証明できなかったのは痛恨であり、厳しい言い方だが守備で貢献できなければ招集される意味はあまりない。今のところ3番手に落ち着きそうだ。