MF:堂安律(フライブルク/ドイツ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年6月16日(25歳)
23/24リーグ戦成績:10試合1得点0アシスト
日本代表通算成績:39試合6得点5アシスト
東京五輪世代の堂安律は、森保ジャパン発足当時の主力選手の1人。南野拓実、中島翔哉と形成する2列目は「NMD」などと称され、爆発的な破壊力を誇っていた。そこから時間が経つにつれ序列こそ低下してしまったものの、FIFAワールドカップカタール2022にも出場。ドイツ代表戦とスペイン代表戦で値千金の同点ゴールを叩き出すなど、ベスト16入りの立役者となった。
その堂安は、今年6月シリーズと9月シリーズで日本代表の10番を背負っている。しかし、エースナンバーに相応しい働きができているとは言い難い。個人で打開しようとする姿勢はあるものの、ドリブルを止められることが多く、左足の強烈なシュートも影を潜めてしまっている。圧倒的な突破力を持つ三笘薫や伊東純也、豊富なアイデアを持つ久保建英に比べると、怖さという意味で物足りなさは残る。
今月より始まるワールドカップ・アジア2次予選の登録枠は23人となる。堂安が主戦場とする右サイドは久保と伊東の2人が不動。鎌田大地、南野のどちらかが外れる、あるいは鎌田がボランチで久保がトップ下として計算されるならば、堂安は伊東のバックアッパーとして招集される可能性があるが、いずれにせよ「当確」と言える立場にはない。新10番は正念場を迎えている。