ヌニェスに足りない能力
データサイト『Sofa Score』によると、ヌニェスはこの試合だけで3つのビッグチャンスを逃したそうだ。最前線の選手がこれだけ決定機を逃すとなれば、難しい試合展開となるのは必然だろう。
試合後にクロップ監督は「今日は明らかにチーム全体がゴールムードではなかった。もっと多くの場面を作り出すべきだった」とヌニェス1人だけの責任ではないと彼を庇った。
チームのマネジメントを考えれば、指揮官のコメントは妥当だが、決定機を逃した直後のリアクションを見る限り、彼のゴールから近い距離での決定力不足には頭を抱えていることだろう。
絶対にゴールを決めなければいけない場面を外してしまうと、流れは相手に渡る。実際にこのヌニェスの決定機逸の10分後にカウンターから先制点を決められた。
この苦しい展開でも同点に追いつき、簡単に“負けない”のがリバプールの強さでもあるのだが、今節の相手は残留争い中の昇格組だった。ルートンがこれまで勝ち点をあげたウルブス、エバートン、ノッティンガム・フォレストという面々を見ても、この試合は必勝だった。
試合内容的には土壇場で勝ち点1を獲得する形となったが、もともとのプランからすれば勝ち点2を失ったと言ってよいだろう。
ヌニェスには改善を期待したいところだが、今季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)でも同じような形で決定機を逃す場面があった。彼はこれまで多くの難易度が高いシュートや劇的弾を決めてチームを救ってきたが、決めなければいけないところを決めきる力の方が計算できるストライカーに必要な能力だ。
加入2年目の今季は言語面での適応の難しさなどの言い訳はきかない。しっかりと反省をして、一つひとつの課題に向き合わなければ、リバプールのエースストライカーにはなれないだろう。
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