決定機を決めきれなかった要因
この試合における最大の戦犯はストライカーのポジションで先発フル出場したダルウィン・ヌニェスだろう。
今季のウルグアイ代表FWは第3節ニューカッスル戦でチームを救う2ゴールを決め、前節ノッティンガム・フォレスト戦でもゴールを叩き込むなど、上々の活躍をみせている。
しかし、安定感という意味では物足りない。昨季の開幕直後と比較をすると、決定機を逃す回数は減っているが、目に見えて焦っていることがわかる場面も多く、時折ゴール前で冷静さを欠く場面もみられる。
この試合でヌニェスは9本のシュートを放った。その全てが決定機というわけではなく、ミドルシュートへの意識の高さも大いに影響していた。また13分の場面のように、相手ディフェンスの裏にボールを呼び込んでフィニッシュといった、彼のシュートに持っていくまでの過程の上手さがみられる場面もあった。
しかし、何本かシュートを決めることができなかったことが影響してしまったのか、70分に訪れた絶好機は決められず。完全にフリーの状況で、モハメド・サラーの落しを受けたウルグアイ代表FWだったが、上手くバウンドに合わせることができずにシュートを浮かしてしまった。
仮にこの場面で決めきっておけば、後にゴールを決められる展開とはならなかったかもしれない。少なくとも、もっと楽な試合展開になったはずだ。