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Jリーグ 1年前

一瞬緩んだ柏レイソルの生命線。なぜ1人少ない川崎フロンターレに追いつかれたのか【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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 明治安田生命J1リーグ第31節、柏レイソル対川崎フロンターレが29日に行われ、1-1の引き分けに終わった。柏は先制したにもかかわらず、1人少なくなった川崎に追いつかれ、J1残留に向けて勝利する絶好のチャンスを逃してしまった。柏に生まれたわずかな綻びとは何なのだろうか。(取材・文:元川悦子)


残留へ勝利したかった柏レイソル

【写真:Getty Images】

2023年J1も最終盤を迎え、タイトル争いとともに残留争いもヒートアップしている。

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10月28日に先行して行われたゲームでは、最下位・横浜FCがコンサドーレ札幌に1-2で敗れ、勝ち点を26から上積みできなかった。17位・湘南ベルマーレは首位・ヴィッセル神戸相手に1-1のドロー。1ポイントを加えて同28という状況になっている。

 29日に川崎フロンターレ戦に挑む16位・柏レイソルは1試合少ない状態で同29。川崎に勝利すれば、15位・京都サンガの同33に迫り、残留に大きく近づくことができる。J1とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の掛け持ちで選手のやりくりに苦労している川崎よりもコンディション面では明らかに優位なはず。その優位性を最大限生かしたかった。

 20日の前節・浦和レッズ戦で出場停止だったマテウス・サヴィオ、U-22日本代表のアメリカ遠征の疲労が考慮されてスタメンを外れていた細谷真大、契約の関係で出場できなかった犬飼智也も川崎戦では先発に戻り、ベストと言える陣容が揃った。

 こうした中、真っ先にやらなければならなかったのが、川崎攻撃陣を封じること。特に状態が上向きの元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスの前線での存在感は要注意だ。犬飼とキャプテン・古賀太陽の両センターバック(CB)を中心に確実に止める必要があった。

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