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Jリーグ 1年前

浦和レッズ「最も貧弱な試合」。ホイブラーテンが見据える「立ち直るチャンス」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「モチベーションを維持するのは難しいが…」過密日程をむしろ歓迎する理由



 今季の伊藤敦樹は、初めて招集された日本代表で初ゴールを決めるなど素晴らしいシーズンを過ごしている。25歳の彼も同様に、この大会がレッズにもたらすポジティブな面を強調しようとしていた。

「モチベーションを維持するのは難しいですし、フィジカル的な疲れもありますが、終盤でいろいろなもの(タイトル)がかかってきている」

「ACLでは絶対に予選を突破したいし、リーグ戦もまだ優勝争いできているし、ルヴァンもタイトルがかかる試合が残っている。1試合1試合に対するモチベーションが高まっている」

 もちろん、鹿島対浦和というカードに特別な刺激は必要ないかもしれない。今シーズンで最も残念なパフォーマンスの一つを終えた直後に鹿島へ赴くというレッズの過密日程を、ホイブラーテンはむしろ歓迎している。

「大きな試合になるだろう。 パフォーマンスが悪いときに最悪なのは日曜日から日曜日までの時間の長さです。試合の間が1週間あるときは、それについて考えるのに十分すぎるほどに時間があります」

「あとは明日集合して、(しっかり回復して)次の試合に向けてハングリー精神を維持するだけだ。 今は立ち直る絶好のチャンスだと思うし、できれば今日よりもさらに強いパフォーマンスを発揮できることを願っている」

 鹿島に勝利することができれば、シーズンのクライマックスに多くのタイトルを残すこのクラブに、エネルギーを注入することになるだろう。

(取材・文:ショーン・キャロル)

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【了】

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