MF
【写真:Getty Images】
MF:アンドレイ・サントス(ブラジル代表)
生年月日:2004年1月23日
所属クラブ:ノッティンガム・フォレスト
移籍金:ローン移籍
今季リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト
今夏最大の“謎移籍“がアンドレイ・サントスのノッティンガム・フォレスト加入だろう。今オフのU-20南米欧州選手権で得点王に輝いたチェルシー保有のMFは、マウリシオ・ポチェッティーノ監督率いるチームでプレシーズンから好プレーを連発していた。
しかし、モイセス・カイセドやロメオ・ラビアら実績のある選手がチェルシーに加入した余波を受けて今季は武者修行を選択。その移籍先がダニーロやフェリペらブラジル人選手も所属するノッティンガム・フォレストだった。
しかし、蓋を開けると現時点でのプレミアリーグ出場は0試合。フォレストが移籍市場最終日にイブラヒム・サンガレとニコラス・ドミンゲスを補強したことで、一気にサントスの序列はボランチの6、7番手まで落ちてしまった。怪我をしていないのにも関わらずベンチ外となる試合もあるなど、フォレストにこの若きブラジル人MFの未来はなく、今冬にも所属元のチェルシーへと帰還することが濃厚だ。
【写真:Getty Images】
MF:カイ・ハフェルツ(ドイツ代表)
生年月日:1999年6月11日
所属クラブ:アーセナル
移籍金:7500万ユーロ(約105億円)
今季リーグ戦成績:9試合1得点1アシスト
今夏にアーセナルの選手となったカイ・ハフェルツを評価することは難しい。攻守にサボることなく、局面に顔を出してビルドアップやフィニッシュのサポートでチームに貢献しているが、7500万ユーロ(約105億円)もの移籍金を支払って獲得するほど必要な選手だったのだろうか。
開幕直後こそ出番を得ていたハフェルツだが、その間に結果を残すことはできなかった。かつてブンデスリーガで二度も2桁ゴールを記録したドイツ代表MFは、今季出場した公式戦14試合で1ゴールしか決めることができていない。その1ゴールもPKによるものであり、流れの中からゴールネットを揺らせていない。
マンチェスター・シティとの第8節で途中出場からガブリエウ・マルティネッリのゴールをアシストしたが、7500万ユーロ(約105億円)の移籍金で獲得した選手がベンチスタートというのはあまりにコスパが悪いだろう。このアシスト後も序列は変わっておらず、デクラン・ライスを左インサイドハーフで起用し始めている現段階では先発機会のチャンスを得られる可能性はかなり低そうだ。
【写真:Getty Images】
MF:メイソン・マウント(イングランド代表)
生年月日:1999年1月10日
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
移籍金:6420万ユーロ(約89.8億円)
今季リーグ戦成績:5試合0得点0アシスト
昨季チェルシーで満足のいかないシーズンを過ごしたメイソン・マウントは、心機一転、育ったクラブを離れる決断を下した。
マンチェスター・ユナイテッドが6420万ユーロ(約89.8億円)の移籍金を支払って獲得すると、かつてエリック・カントナやデイビッド・ベッカムら多くのレジェンドが背負った背番号7を選択。栄光の番号を背負った24歳のMFだったが、怪我の影響もあってプレミアリーグでは第9節終了時点で得点に絡むことができていない。2021/22シーズンは2桁ゴール2桁アシストを記録していた攻撃的MFからすれば最悪の結果だろう。
マンチェスター・ユナイテッドの不調はリサンドロ・マルティネスやルーク・ショーら絶対的な主力選手たちの立て続けの負傷も影響しているが、マウントの微妙なパフォーマンスもチームの足を引っ張る結果となっている。それでも本人は直近のインタビューで「時間の経過とともにパフォーマンスを向上させられると思う」と語っており、スロースタートとなったチームの逆襲を後押しできるだろうか。