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獲得を後悔? プレミアリーグ、今夏の補強ワーストイレブン。期待外れとなっている新戦力たち

シリーズ:補強ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

CB


【写真:Getty Images】


CB:コンスタンティノス・マヴロパノス(ギリシャ代表)
生年月日:1997年12月11日
所属クラブ:ウェストハム
移籍金:2000万ユーロ(約28億円)
今季リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト

 今夏にデクラン・ライスをアーセナルへと売却したウェストハムは、そのお金を資金源に積極補強を敢行。ジェームズ・ウォード=プラウズやエドソン・アルバレス、モハメド・クドゥスはすでにチームの戦力となっているが、コンスタンティノス・マヴロパノスのみ微妙な立ち位置にいる。

 前所属のシュツットガルトでは3バックの一角で、味方選手とのワンツーから大胆な攻撃参加をするなど攻撃的CBとしてプレーしていた。このギリシャ代表DFの獲得は、チームの基本システムを3バックに変更するためのものかと思われたが、結果は昨季終盤と変わらず4バックのままだ。それも基本はラインを低く設定したブロックで構えるため、マヴロパノスが得意とする最終ラインからの攻撃参加の機会はほとんどない。

 こうした影響もあって出場機会はかなり限定的だ。その結果、プレミアリーグではシェフィールド・ユナイテッド戦の90+3分以降の1試合しか出場していない。ウェストハムはUEFAヨーロッパリーグ(EL)を戦うためミッドウィークに出場機会を得られそうだが、せっかくCBを獲得したのであれば、もっとチームのプレースタイルにフィットするような選手を狙った方が良かったのではないだろうか。


【写真:Getty Images】

CB:ダラ・オシェイ(アイルランド代表)
生年月日:1999年3月4日
所属クラブ:バーンリー
移籍金:780万ユーロ(約10.9億円)
今季リーグ戦成績:5試合0得点0アシスト

 今夏のバーンリー補強戦略には疑問符が残る。ポジション別のバランスが悪く、左右合わせてWGが9人もいる一方で、本職の左SBがチャーリー・テイラーしかいない。そして昨季の昇格に大きく貢献した選手たちの後釜確保を誤った点もマイナスだ。

 チャンピオンシップ優勝を成し遂げた昨季のCBコンビは、ともにローン移籍で加入していたジョーダン・バイヤーとテイラー・ハーウッド=ベリスだった。前者は買い取りオプションを行使したことで、今季も引き続きバーンリーでプレーしているが、後者は買い取りに失敗。イングランドU-21代表でもレギュラーを務める昨季のディフェンスリーダーを失った中で獲得したのがダラ・オシェイだった。

 しかし、今季は主力として計算していたバイヤーも怪我がちで、オシェイとサブ起用が多かったアミーン・アル=ダヒルのコンビが多い。ポゼッションを志向するバーンリーでは、ボールを奪われた直後の対応が重要となるが、彼らの守備力ではプレミアリーグレベルのアタッカーを止められない。そのため、あっさりとカウンターを食らう場面も多く、毎試合のように大量失点を重ねている。結果論ではあるが、こうした現状を踏まえれば、チャンピオンシップでの経験が主なオシェイではなく、即戦力級の無理が効くCBを獲得しても良かったかもしれない。今夏だけで1億1100万ユーロ(約155億円)もの移籍金を市場に投じており、懐事情的にも余裕はあったはずだ。

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