19位:ルカ・モドリッチ(クロアチア代表)
生年月日:1985年9月9日
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
22/23リーグ戦成績:33試合4ゴール3アシスト
トニ・クロース、カゼミーロと共に、長年世界最高の中盤を形成してきたルカ・モドリッチ。38歳にしてなおレアル・マドリードの10番を背負うのには確かな理由がある。
1つ目の理由が試合中に見せるチームへの高い献身性だ。90分間ピッチを駆け回り、味方選手をサポートしながらチーム全体の攻撃を促進する。自身が高い位置を取っている状況でネガティブトランジションが起きると、自陣ゴール前まで全力で戻ってゴールを死守するといった泥臭い守備ができる点も魅力的だ。
そして2つ目の理由が今なお衰えない卓越した「スキル」。「94.0」という高数値を支えているのはなんといっても七色のパス技術だ。インサイドキックだけでなくアウトサイドキックでも精度の高いパスが出せるという唯一無二の武器を持っている。特にアウトサイドキックは芸術の域に達しており、パスコースの間に立った相手選手を迂回して味方選手に良質なパスを供給可能だ。
ジュード・べリンガムが加入して中盤の若返りがさらに進んだチームで、モドリッチの出場機会は激減、その序列はかつてと同じではない。それでも同選手は愛するレアル・マドリードに忠誠を誓い続ける。カルロ・アンチェロッティ監督が「ドレッシングルームで彼ほどの影響力を持つ選手はほかにいない。彼のカリスマ性がチームメイトに影響を与えている」(英紙『デイリーメール』)と語るように、ルカ・モドリッチがピッチ内外で他の選手に背中で示すプロフェッショナリズムは間違いなくチームの財産だ。