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世界では、様々な特徴を持つ選手が活躍している。サッカーという競技の特性上、彼らの能力を数値化するのは極めて困難であることを承知の上で、フットボールチャンネルでは近年のスタッツを中心に様々なデータを集計し、5項目の能力に分類して数値化。今回は全フィールドプレーヤーを対象とし、この5項目の平均値が高い順に16〜20位をランキング形式で紹介する。
20位:トニ・クロース(元ドイツ代表)
生年月日:1990年1月4日
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
22/23リーグ戦成績:30試合2ゴール4アシスト
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ボールを“止める”と“蹴る”。サッカーの基本動作を極め、ワールドクラスのMFへと上り詰めたのが元ドイツ代表MFトニ・クロースだ。
「スキル」の能力値はこのランキング全選手で2位となる「96.2」を叩き出した。特に注目したいのが、同選手が持つ圧倒的なパス精度。昨季は驚異のパス成功率95%(データサイト『Sofa Score』参照)を記録した。トラップからボールを蹴るまでの一連の動作が速いだけでなく、体勢が崩れても高いパス精度を維持することができるため、一瞬の隙を突いたスルーパスやサイドチェンジで攻撃にアクセントをもたらす。
しかし、パス精度の高さだけではレアル・マドリードの中盤で長きに渡って活躍することはできない。忘れてはならないのが同選手のキックフォームだ。インステップ、インサイド、インフロントの3つのキックをほぼ同じモーションで蹴ることができるため、対峙する相手選手にとっては非常に対策しづらい。キックする瞬間に“後出しじゃんけん”でパスコースを変更できるこの長所が、持ち前のパス精度の高さをより輝かしていると言えるだろう。
33歳とサッカー選手としてのキャリアは折り返し地点を過ぎており、既にドイツ代表引退を表明しているクロースがスパイクを脱ぐ日はそう遠くはないかもしれない。ドイツが誇る職人が白いユニフォームを身にまとって戦う姿を1日でも長く見れることを願うばかりだ。