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日本代表 1年前

マンUを断った鈴木彩艶の夢。サッカー日本代表で感じた悔しさと反省「まだ劣っている」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by NN

「まだまだ自分は劣っている」と言う理由

浦和レッズからシントトロイデンに移籍した鈴木彩艶
【写真:Getty Images】


「試合が終わってみて、ホッとしている部分があります。それでも、レベルの高い日本のゴールキーパー陣のなかで、まだまだ自分は劣っている。まずは自チームでしっかりと結果を出して、技術も含めていろいろな部分で上回っていって、またこの舞台で試合に出場するという形で戻ってきたい」

 新潟から神戸へ移動した翌日の15日に行われた、YBCルヴァンカップ準決勝第2戦を画面越しに見た。グループリーグなどで自身がゴールマウスを守った浦和が、逆転で横浜F・マリノスを下して決勝へ進んだ。勝利に貢献した37歳の守護神、西川周作にはいまも特別な思いを抱いている。

「浦和時代から西川選手は追い続けてきた存在でもありますし、西川選手を追い越して(チュニジア戦の舞台に)立ったわけじゃないですけど、そういった先輩選手たちが立っていた舞台に自分も立った、というところは非常に嬉しく思います。(移籍して)現状でどうかと言われるとわからないですけど、この先につながればいいなと。今日もヘコんではいませんけど、それでも悔しさはありますね。早く映像を見直して、修正するべきプレーのイメージを固めたい。継続して頑張っていきます」

 ヨーロッパと浦和とで切磋琢磨しながら、日本では追い越せなかった西川の背中を目指すと誓ってから約2カ月。森保監督が今後の継続的な招集を明言したなかで、チュニジア戦で2キャップ目を獲得した彩艶の目標が「ヨーロッパと日本代表の両方で、浦和と切磋琢磨しながら」に上方修正された。

(取材・文:藤江直人)

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【了】

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