3位:カゼミーロ(ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年2月23日
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
22/23リーグ戦成績:28試合4得点3アシスト
今季のカゼミーロは退場や不用意なミスから失点に絡むなど本調子ではないが、彼の凄さは昨季後半戦に多く見られたはずだ。
自慢の「フィジカル」を活かした強引なボール奪取は相手からすると脅威で、広い守備範囲を活かしてピッチの至る所に出現して刈り取る。彼以上に広い守備範囲と1対1の強さを誇る守備的MFはほとんどおらず、「フィジカル」は「89.3」、「守備力」は「92.0」といずれもトップレベルの数値を叩き出した。
レアル・マドリード時代はルカ・モドリッチとトニ・クロースが自らの前にいたため、彼らにボールを預ければ何とかしてくれたが、本来カゼミーロもボールの扱いが上手い「スキル」を兼ね備えた選手だ。特にサイドチェンジの質は抜群で、低くて速い弾道で局面を打開する。
また守備的MFの中では「攻撃力」が高く、昨季のリーグカップ決勝戦のように大一番でセットプレーから得点を揺らすことも。クロスに対しての入り方はストライカー顔負けの上手さだ。またポルト時代に長距離のFKを叩き込むなどミドルシュートも兼ね備えている。
これらの特徴を加味すればインサイドハーフで起用しても面白いかもしれないが、現在のマンチェスター・ユナイテッドの台所事情的にそれは難しいだろう。リサンドロ・マルティネスらビルドアップの要となる選手の不在もカゼミーロの不調に影響していることが考えられるが、いち早くトップコンディションを取り戻して欲しいところだ。