6位:ニコロ・バレッラ(イタリア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年2月7日
所属クラブ:インテル(イタリア)
22/23リーグ戦成績:35試合6得点7アシスト
インテル復活の象徴的な存在であるニコロ・バレッラが6位にランクインした。
彼のプレーで最初に目が行くのが「守備力」の高さだ。身長は175cmとサッカー選手の中ではやや小さいが、逆に小柄を活かした小回りの利く守備対応で相手からボールを奪取している。豊富な運動量を武器に積極的なプレッシャーで相手のミスを誘うのが得意な形だ。
一方、被カウンターなど下がりながらの対応も抜群で、相手のドリブルコースを予測して先に身体を入れてボールを奪い切ることができる。小柄なことを感じさせない運動量とタックルの上手さが「89.6」という高い「フィジカル」の数値を叩き出した。
この守備性能の高さに加えて、バレッラは攻撃でも違いを作る。処理が難しいボールであっても自慢の「スキル」を武器に巧みにコントロールし、パスやフィニッシュで相手ゴールを脅かす。その際に味方FWが空けたスペースに飛び込む状況判断もよく、上手くポジションチェンジを繰り返しながら狡猾に得点を狙う「IQ」の高さも兼ね備えている。
昨季のバレッラはチーム内でゴール以外のほぼ全スタッツでトップ3に入った。“万能型MF“という言葉は彼のためにあるのかと思わせるほど、ピッチで何でもできる選手だ。バレッラを必要としないチームや監督はほとんどないだろう。