8位:ロドリ(スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1996年6月22日
所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド)
22/23リーグ戦成績:36試合2得点6アシスト
昨季マンチェスター・シティの3冠達成に大きく貢献し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では大会MVPにも選出されたロドリが8位にランクインした。
ジョゼップ・グアルディオラ監督のチームの中心的な存在であり、その重要度はレッドカードによる出場停止処分を受けた9月27日のリーグカップからチームが公式戦3連敗を喫している事実が証明している。
今季はダブルボランチを採用しているマンチェスター・シティだが、昨季までのロドリはワンアンカーだった。アンカーの選手で重要なのが“動き過ぎない”ということだ。この面において彼以上に優れた選手はいないだろう。被カウンターの際にスペースを埋める意識が強く、常に最適な状況判断を行ってチームとしてのボール奪取を狙う。これらからもわかるように「IQ」は「92.7」と最高レベルの数値を叩き出しており、「守備力」も「89.7」と非常に高いレベルにある。
またプレス耐性の高さもロドリの魅力だ。ボールの置きどころや長短のパスの上手さ、スムーズなターンなど抜群の「スキル」を武器にビルドアップで存在感を発揮している。プレミアリーグ6試合に出場している今季のパス成功率は95.2%と驚異的なスタッツを記録しており、不用意にボールを失う回数は極めて少ない。そのためプレスの逃げどころとしても上手く機能している。
基本的に中盤の底でのプレーとなるため、「攻撃力」は「73.4」とやや伸び悩んだが、昨季のCL決勝や今季のプレミアリーグ第3節シェフィールド・ユナイテッド戦など大一番や競った試合で強烈なミドルシュートを叩き込むことが多い。その威力と精度は抜群で、年々フィニッシュのクオリティが上がっている。現在のサッカー界で、攻守両面で抜群の貢献度を誇るロドリ以上に優れたアンカーはいないだろう。