頭を悩ませる2列目の選考
となれば、久保は今後、トップ下を主戦場し、鎌田大地、南野拓実と定位置を争っていくことになる。72分から出てきた南野も中央と右でプレーし、ゴール前で迫力をもたらしており、好調ぶりを印象付けていただけに、そちらの競争も相当激化しそうだ。
最終的に日本代表は昨年6月に0-3で敗れたチュニジア代表をシュート1本に抑え込み、2-0で撃破。6月のエルサルバドル代表戦から続く連勝を6に伸ばしている。まさにチームは右肩上がりといったところだが、今後の森保監督が頭を悩ませるのが2列目の選考だろう。
右サイドは今回も伊東が圧倒的な存在感を示したが、久保や南野もいざという時はこの位置に入れるポテンシャルをしっかりとアピールしている。
トップ下はカナダ代表戦の南野、今回の久保とそれぞれが躍動感あるパフォーマンスを披露。2人ともゴールこそなかったが、フィニッシャーにも組み立て役にもなれるマルチ能力と感じさせた。
一方の左サイドは三笘、前田大然、中村敬斗の3人に加え、今回古橋の先制点をアシストした旗手、カナダ戦の終盤にこの位置に入った南野と候補者が一気に急増。三笘は絶対的だとしても、カタールW杯経験者の前田や代表4戦4ゴールの中村敬斗でさえも残れる保証はない。誰を残していくのかを指揮官はしっかりと分析・検証し、判断する必要に迫られている。