右ウイングは久保建英?それとも伊東純也?
ボランチはチュニジア代表戦がすべてを物語る。淡々と何事もなかったかのようにデュエルに勝ち続ける遠藤航と守田英正の存在は今や別格である。ドイツ代表にも互角に渡り合えるだけの能力を持つ2人は欠かせない。カナダ代表戦では田中碧が2得点を挙げて存在感を発揮したが、総合的に見ればこの2人が抜きんでている。
2列目は史上最高クラスにハイレベルな競争と言えるだろう。伊東純也が右ウイングの一番手であることは確実。タイプの異なる久保建英を2番手と表現するのは的確かどうかわからないが、序列という観点で見ると伊東が上回る。ただ、トップ下で起用するのであれば久保がベストだろう。今回メンバーから外れた鎌田大地や堂安律も控えるが、ベストメンバーを選ぶにあたって久保をベンチに置く勇気はないはずだ。
左サイドは疑いもなく三笘薫がベストで、中村敬斗がそのあとを追う。デビューから4試合4得点とアピールに成功した中村は三笘とは異なり、よりゴールに近い位置で仕事のできるFWである。序列は三笘の下であっても、その4試合で日本代表に必要な存在であることは十分に証明している。
悩ましいのは1トップである。ドイツ代表戦でゴールを決めた上田綺世が一歩リードしたかに見えたが、チュニジア代表戦で浅野拓磨が結果を残した。得点が求められるポジションでありながら、2列目にスペースを与える動きやファーストディフェンダーとしての貢献なども求められる。その差はわずかだが、現時点では上田がハナ差で上回るとみている。
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