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日本代表 1年前

左サイド・旗手怜央が「ベストチョイス」。サッカー日本代表にもたらす新たな形【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「身体能力の高い選手たちが戦術をしっかり学ぶとああいうサッカーになる」



 チュニジア代表戦の攻撃陣は最前線に上田綺世が陣取り、右サイドには久保建英、トップ下に南野という陣容が有力視される。場合によってはトップ下に久保、右に伊東という形も考えられるが、旗手はこれら全選手と共闘した経験がある。

 ボランチの軸を担う守田英正、左SBに入るであろう中山雄太、あるいは冨安も長い時間を共有した仲間で、やりやすさはあるはずだ。

 6月のエルサルバドル代表戦で久しぶりに代表復帰した際も、上田、三笘、森下龍矢ら2019年ユニバーシアード優勝メンバーに囲まれて異彩を放ったように、今回も自分のよさを出せる環境は整っている。そこで旗手らしい「柔軟性」と「臨機応変さ」を生かし、幅を取る仕事とインサイドに絞ってギャップを突いていく仕事をうまく使い分けられれば、日本代表の左サイドに新たなエッセンスをもたらせるだろう。

「チュニジアは中盤の選手の運動量が豊富で、質の高いプレーがすごく印象的ですし、全体的に見てフィジカルが強い。昨年、日本が0-3で負けた試合も見ましたけど、身体能力の高い選手たちが戦術をしっかり学ぶとああいうサッカーになるんだろうなと感じた。そういう特徴を出させないようにしたいですし、目に見える結果にこだわっていきたいと思います」

 自身の今後を左右する分岐点になりそうなチュニジア代表戦に向け、意気込みを新たにした旗手。今回はこの男の一挙手一投足に大いに注目したいものである。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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